アジアカップの指揮はアギーレ監督が引き続き執ることに…【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】
12月18日、日本サッカー協会はJFAハウスで理事会を開き、その後記者会見に応じた。会見は、原博実専務理事と同協会法務委員長の三好豊弁護士が担当。八百長疑惑で日本代表アギーレ監督がスペイン検察反汚職局から告発されたこともあり、会見には100人以上の報道陣が詰めかけ、会見場には入場規制がかけられるなど異例の対応となった。
会見では、来年1月に行われるアジアカップの指揮はアギーレ監督が引き続き執ることを強調。しかし、それ以外については明言を避けた。
原氏および三好氏が繰り返し説明したのが「状況に合わせて対応していく」ということ。例えば、アジアカップ中にスペインに行く必要が出た場合、さらに大会後に日本を強制的に離れるような自体になれば、チームへの影響は必至。選手たちにも不安は広がる。
しかし、「まずアジアカップ。それ以外言えない」と話すにとどめた。本サイトからの「例えばロシアW杯の直前にクロとなった場合には、大きな影響が出る。リスク回避は考えているのか?」という質問には、「今は色々な情報を集めている段階。アジアカップもW杯予選も簡単ではない。そういう状況でロシアW杯の時のことまで考えてはいない」と回答。
現時点では告発されただけで有罪ではない。したがってなかなか決断しにくい事情はあるにせよ、「もしも」の事が起こってからでは遅い。代表監督を任せられるような人材はそう多くない。あらゆるケースを想定しておくべきだ。
ところが、協会側の回答ははっきりしないものだった。やむを得ない事情とはいえ、状況次第ではどうとも転がってしまう非常に不安定な状況に日本代表は追いやられた。“灰色状態”のまま、アギーレジャパンはアジアカップを戦うことになる。
【了】
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