長谷川監督が追及した「誰が出ても変わらないサッカー」
そして、今季三冠目となった天皇杯決勝戦で見せたのは長谷川監督が今季しばしば口にした「総合力」の勝利だった。
戦術的キーマンの阿部浩之と米倉恒貴を負傷で欠きながらも、チームの機能性は不変。そして最終ラインで欠かせない岩下敬輔が負傷退場するというアクシデントに見舞われたにも関わらず、77分から投入された金正也がパーフェクトなプレーでモンテディオ山形に立ちはだかった。
「リーグ戦でいつも出ていない選手が出て、そこでしっかり勝ち切ってくれたのが今日につながったと思う」と天皇杯の足取りを振り返った三冠監督だが、昨年の就任以来、一貫して求めてきたのが「誰が出ても変わらないサッカー」だ。
大阪の雄の、大阪の雄による、大阪の雄のためだった2014年シーズン――。
大阪の雄のぶれない指揮官が昨年から蒔き続けてきた数々の種は、今季3つの大輪の花を確かに咲かせてみせた。
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