先制点を喜ぶセルヒオ・ラモス【写真:Getty Images】
FIFAクラブW杯準決勝クルス・アスル対レアル・マドリーの一戦が16日に行われ、欧州王者マドリーが北中米カリブ王者を4-0で下し、決勝進出を決めた。
本来ラバトで開催されるはずだったこの試合は、準々決勝の日に降った大雨でピッチコンディションが悪くなったために急きょマラケシュに場所を移して行われた。
リーグ戦との兼ね合いで過密日程が心配されていたマドリーだが、先発にはC・ロナウドやベイルらいつも通りのメンバーが名を連ねる。
序盤から試合を圧倒的優位に進めるマドリーは15分、クロースのFKにセルヒオ・ラモスが頭で合わせて幸先よく先制に成功した。
マドリーペースのまま時計は進んで36分、右サイドを単独で崩したカルバハルがふわりとしたボールをゴール前に送ると、ベンゼマが押し込み追加点をゲット。前半のうちに2点差として試合を決めかかる。
しかしクルス・アスルもこのままでは終わらない。ベンゼマのゴールの直後、セルヒオ・ラモスがパボーネをエリア内で倒してまさかのPK献上。しかし、このPKはカシージャスが完璧な反応で阻止し、チームを危機から救った。
後半開始直後の50分、C・ロナウドがベンゼマのスルーパスに抜け出して左サイドを突破すると、中へクロスボールを送る。そしてファーサイドにフリーで待っていたベイルがきっちり決めて3-0とした。
3点差をつけたマドリーは63分にC・ロナウドがクロスにラボーナで合わせるなど余裕を見せ始める。
1点でも返したいクルス・アスルは65分にメキシコ代表のマルコ・ファビアンと元代表のバレーラを投入する。すると直後にバレーラがポスト直撃のシュートを放ち、徐々に流れが変わり始めた。
だが、72分にとどめの一撃。左サイドに開いたC・ロナウドから中央でパスを受けたイスコがエリア内にドリブルで侵入し、相手DFに詰められながらも正確にゴールへ流し込んで4点差とした。
その後は徐々にペースを落として完全に流れを掌握したまま試合を終えたマドリーは、20日の決勝でサン・ロレンソ対オークランド・シティの勝者と対戦する。
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