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日本代表 10年前

アジア杯23人決定。ポジション別に見るアギーレの意図。大会連覇へ盤石な布陣に

text by 河治良幸 photo by Getty Images

バランスが取れ、力のある前線6選手

 前線の3ポジションに選ばれた6人はこれまでの試合でしっかり能力と適応性をアピールしており、アジアカップで間違いなく戦力になれる選手たちだ。

 主力の岡崎慎司と本田圭佑は言うまでもないが、9月の時点で事実上の追加招集だった武藤嘉紀は持ち前の積極性とスピードを発揮し、6試合のテストマッチ全てに出場。複数の攻撃的なポジションをこなすことも高く評価されている様で、本人も「どこで出てもしっかり結果を出したい」と強い意気込みを見せている。

 乾と豊田はスタートでも途中でも、状況に応じて自分たちの特徴が出せることを11月の2試合で示しており、小林悠は持ち前の打開力やシュート力に加えて、サイドの精力的な守備もアギーレ監督は高い評価を表している。大敗したブラジル戦で数少ないビッグチャンスに絡んだこともプラスになっているはず。

 11月の合宿で香川と接触して途中離脱したものの、J1の最終節で復帰し、アジアカップまでに良いコンディションに持っていける目処が立ったのだろう。6人の特徴を見ても、非常にバランスの取れた構成ではある。

 まさしく勝つこと、アジアカップを連覇することを目的としたメンバーだ。アギーレ監督には渦中にある状況でも、しっかり就任会見で発言した“コンプロミッソ“(責任)を果たすべく準備し、一丸の雰囲気を作り上げてほしい。

【了】

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