飛躍が期待される柴崎。指揮官も賞賛
唯一、アギーレ監督になって初招集された清武弘嗣はハノーファーで好調を維持しており、その活躍からは順当な選出だ。今季はゴールに直結するプレーが目立っているが、中盤のリンクマンとしての能力も高い。
ブラジルW杯ではコロンビア戦の後半40分から出場したのみだったが、チームの和を乱さない点もアギーレ監督に報告されているかもしれない。
おそらく[4-3-3]の右インサイドハーフが基本ポジションになるが、左右のウィングに加え、[4-4-2]の右サイドハーフや[4-2-3-1]のトップ下もこなせることが考えられ、そのあたりはセスノックの直前キャンプでチェックされるはずだが、11月にアギーレジャパン初選出で実力を発揮したブラジルW杯組と同じく、計算ができる選手として考えられたのだろう。
ブラジルW杯の経験者が揃う中盤でも、柴崎岳のメンバー入りは多くのファンが予想していたのではないか。9月のベネズエラ戦と10月のジャマイカ戦では正確な組み立てに加えて、タイミングの良い飛び出しでゴールを記録するなど、アギーレ監督も「かなり遠いところまで行きつくことができる選手」と賞賛していた。
アギーレ監督がアジアカップの緊張感を想定したブラジル戦では失点に直結するミスをしてしまうなど、経験不足を露呈した部分があり、現時点では遠藤や香川真司の控えに位置づけられるかもしれない。
しかし、6試合を戦うアジアカップでは少なからず活躍するチャンスが巡ってくるはず。ポジションは左右のインサイドハーフで想定されるが、鹿島と同じ[4-4-2]に変更した時の2ボランチの一角で起用されれば、さらに存在感を高める可能性が高い。
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