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本田圭佑 10年前

「光より闇が多く満ちていた」。現地各紙の寸評から見るナポリ戦の本田が低評価になった理由

2-0と勝利した14日のナポリ戦。先発フル出場した本田圭佑には厳しい評価がつけられた。奮闘しているようにも見えたが、そこまで低評価だったのはなぜか? 現地紙の寸評がそれを物語る。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

「カウンターの際に何度かひどいミスをした。少しぐらいしかキレがなかった」

「光より闇が多く満ちていた」。現地各紙の寸評から見るナポリ戦の本田が低評価になった理由
先発フル出場した本田圭佑【写真:Getty Images】

 ナポリ戦から一夜明けた14日、地元各紙はミランMF本田圭佑について、及第点かそれを下回る評価を与えた。

「きちんと意味を解釈した上で、律儀な一兵卒となることに努めていた」(トゥットスポルト)と守備の貢献を褒めるところもあったが、やはりカウンターの段階でパスミスが多くなるなど、攻撃のタレントとしてチャンスを作りきれなかったことが低評価に繋がっている。

 一方で3トップでは、ともにゴールを挙げたメネズとボナベントゥーラを絶賛。コリエレ・デッラ・セーラは「エースとジャック(エースは8得点のメネズ、ジャックはボナベントゥーラの愛称)。ミランは適切なカードを持っている」とマッチレビューに洒落た見出しをつけていた。

 以下は各紙の評価及び評点。

【ガゼッタ・デッロ・スポルト】『5.5』(チーム全体が好調のため、これがチームの中で最低点)

「本田はシーズン当初の輝きとキレを、まだ取り戻せていない。最初の45分間は不在、後半になってから少し動きが活発になっていたものの、とても不正確だった(パスミスが14本、ボールロストが21回)」

【コリエレ・デッロ・スポルト】『6』

「またしてもこの日本人にとっては、光よりは闇が多く満ちていた夜となった。ただし守備には献身的に働いていた」

【トゥットスポルト】『6』

「きちんと意味を解釈した上で、律儀な一兵卒をこなす事に努めていた」

【コリエレ・デッラ・セーラ】『5.5』(チーム最低点)

「カウンターの際に何度かひどいミスをした。少しぐらいしかキレがなかった」

ガゼッタ・デッロ・スポルトによる、ミラン全選手の評点は以下のとおり。

ディエゴ・ロペス6.5、ボネーラ6.5、メクセス7、ラミ7(サパタ6)、アルメーロ6、ポーリ6.5(エシアン評点なし)、デ・ヨング6、モントリーボ6(ムンタリ評点なし)、本田5.5、メネズ7、ボナベントゥーラ7.5

【了】

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