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Jリーグ 10年前

研究熱心だが勝負弱い。マリノス内定のモンベール監督の実像に迫る。日本への適応性は?

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

日本のメンタリティとフィットする可能性も

研究熱心だが勝負弱い。マリノス内定のモンベール監督の実像に迫る。日本への適応性は?
マリノスには、中澤佑二、中村俊輔を筆頭に多くのスター選手がいるが、フランスから来るモンベールにとっては、捉え方も違うだろう【写真:Getty Images】

 しかし、同じ時期にA代表監督を務めていたドメネクの解任が決定的だったときには後任候補に名前が挙がったように、それなりに指導者としての手腕は評価されていて、協会の上層部に歯向かうような反骨心があるタイプでもない。

 サッカーに向かう姿勢は真摯で、戦術研究にも熱心なことから、日本での指導者には向いていると言えなくもない。

 ただ、あれだけのタレントを擁したチームで、欧州選手権予選のような正念場を勝ちきることができない、という指導力に関してはクエスチョンマークがつく。

 がしかし、かつて3部や2部で優勝経験があるように、逆にスター軍団ではないチームのほうが、指導しやすいのかもしれない。

 マリノスには、中澤佑二、中村俊輔を筆頭に多くのスター選手がいるが、フランスから来るモンベールにとっては、捉え方も違うだろう。

 U-21監督解任後、いまひとつ波に乗れていなかったモンベールにとっても手腕を発揮する格好のチャンスであることから、闘志がみなぎっているはず。

 日本のサッカーメンタリティと彼の指導力がどう結びつくか。良い結果に向かうことを期待したい。

【了】

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