エル・シャラウィが外れる可能性も
「スペクタクルな試合、というのは、当然うちにたくさんチャンスがある、という意味だ」と笑ったインザーギは、ナポリ戦に向けて組織のバランスと、集団としての戦術的な駆け引きの重要性を強調していた。
「相手のDFが隙ができることを当然期待している。ただ一つのセクションで試合が決まるというものではない。チーム全員が攻守両面を気をつけ、ポゼッション時、あるいはボールのない時の動きを最適に果たしていかなければならない。特に今回のような試合は複雑で、一つのセクションの攻略を考えればいいというものではないよ」
ということで、MFからボナベントゥーラが上がりFWが削られることになりそうなのだが、それが本田になるとは限らない。「外れるのは絶不調を囲っていたエル・シャラウィではないか」と予想するメディアもある。
インザーギ監督自身は、手の内を隠している。「本田は今週しっかり練習を積んで、状態は良い。頭から出すか途中から貢献してもらうか、それは練習を見て決める」と両方の可能性を示唆した。
いずれにせよ、チームとしてはカウンター重視で臨むはず。メネズ、ボナベントゥーラと3トップを組んで、見事なカウンターから1得点1アシストを記録したパルマ戦が思い出されるが、本田が試合に起用される際はああいった活躍を期待され、ピッチに送り出されることだろう。
ラインを上げたナポリのプレスは激しいが、中盤のフィルターはあまり効かず、左サイドバックのグーラムもよく上がるため、後方には隙がある。
強烈な身体能力でゴール前を閉じるクリバリが厄介だが、彼らが空けたスペースをうまく活用し、先んじてゴールに迫りチャンスを作れるか。先発であろうと途中出場であろうと、スペースを突く本田のインテリジェンスに注目したい。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→