細貝の持つ挑戦者としての姿勢が必要
後半に入ってドルトムントはケールに代えて、ラモスを投入する。ラモスはインモービレと2トップを組んだ。ヘルタは6バックの形を取ることもあり、引いてあまり攻める気はない。
変わらずドルトムントは状況を打開することが出来ない。72分、CKからのフンメルスの渾身のヘッドはクラフトに弾かれた。79分、ギュンドアンのロングシュートは、そのまま無難に処理された。
83分、クロップは最後のカードを切る。呼ばれたのは、サヒンだった。結局のところ、香川の出番はなかった。
ウォーミングアップを続けていた香川は、時折、ピッチの中を凝視した。
0-1のスコアのまま、試合は終了する。ゲームを通してヘルタが好調時のドルトムントのような攻撃を仕掛け、不調のドルトムントが望んだ結果を手にすることとなった。
細貝は言う。
「選手の質を考えれば、ドルトムントに比べて僕達は厳しい状況ではありますけど、だからこそ必要な勝ち点3だった」
ヘルタと、細貝の持つような挑戦者としての姿勢を保ち続けることが、今のドルトムントに何よりも必要なのかもしれない。
ヘルタに敗れたことで、ドルトムントは16位となった。シーズン終了時の16位は、入れ替え戦に回ることとなる。
【了】
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