G大阪3冠達成の立役者となった遠藤保仁【写真:Getty Images】
天皇杯決勝が13日、日産スタジアムで行われ、ガンバ大阪がモンテディオ山形を3-1で下した。天皇杯優勝を果たし、史上2クラブ目の3冠を成し遂げた。
今シーズンはキャプテンとして戦ったMF遠藤保仁だが、腕章をつけたからといって何かが変わったわけではない。試合後、MF大森晃太郎は大先輩について「全然変わらない」と笑った。遠藤はあくまで遠藤だった。
試合後も「失点は余計でしたけど、チャンスはありましたし3点目を決めれば何の問題もなかったので」と、淡々と振り返った。その3点目についても「もう少し早い時間帯で取れれば」と満足する様子はなかった。
山形がハイプレスを仕掛けてきたこともあり、ロングボールも多かった。だが、2トップがスペースに走り込むことでチャンスになっていた。
今シーズンのガンバは細かいパスワークだけでなく、シンプルに速く攻めることでも得点を奪ってきた。これについて遠藤は「相手の出方によって柔軟に対応していくことも必要かもしれないですけど、自分たちの武器は捨てずにやらないといけない。今年はうまく折り合いをつけながらやれた」と述べた。
鹿島アントラーズ以来、史上2クラブ目となる3冠を達成したガンバ。しかし、キャプテンは更なる高みを目指している。今シーズンは守備の堅さがクローズアップされたが、ゴールネット揺らさなければ勝つことはできない。「得点はまだまだ取れると思いますし、自分たちが楽になれるゲームはもっとたくさんあったと思う」と、課題を口にした。
「よりゴールを奪えて失点も少ないチームになれば、また優勝するチャンスはある。来年スタートする時に自分たちの目標をしっかり定めながらやっていければ」と、来シーズンは更に隙のないチームを目指す。
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