2点を決めた宇佐美貴史【写真:Getty Images】
天皇杯決勝が13日、日産スタジアムで行われ、ガンバ大阪とモンテディオ山形が対戦した。
今季3冠を狙うガンバとJ1復帰を果たした山形の対決は、序盤からガンバが力を見せつける。4分、フィードでパトリックの高さを活かすと、頭での落としが宇佐美貴史へ渡る。シュートはGK山岸範宏にブロックされるも、こぼれを自ら押し込みガンバが先制に成功した。
5分、山形にもビッグチャンス。ロメロ・フランクが抜け出しPA内でシュートも東口順昭がセーブした。
ガンバ16分、大森晃太郎が相手から奪う。スペースに走り込んだ宇佐美が自ら持ち込んでシュートもわずかに外れる。それでも22分、ガンバがリードを広げる。宇佐美が相手との競り合いから奪うとドリブルで前進。パトリックが受けるとゴール右に決めて2-0とした。
山形は26分、楔を受けたディエゴが反転して左足で強烈なシュートを放つも、惜しくもサイドネット。
45分、ガンバはCKから岩下敬輔がヘディングシュートを放つも、山形の守護神・山岸がセーブする。
後半最初のチャンスもガンバ。パトリックが抜け出し右足を振り抜くもゴール左へ外れる。
60分、山形は山崎雅人に代えて林陵平を投入する。直後、クロスに林が飛び込み、その後ろのディエゴに渡るも打ち切れない。
それでも62分、山形にチャンス。左からのクロスをロメロ・フランクが押し込み1点を返した。
70分、山形はディエゴが落としをダイレクトで狙うも、ガンバの守護神・東口が鋭い反応で弾く。
85分、ガンバが勝利を大きく手繰り寄せるゴールを決める。ゴール手前で受けた宇佐美が右足を振り抜くと、相手の足に当たりコースが変わりゴールへ吸い込まれた。
山形も粘りを見せたが、ガンバは時間を使いながらしっかり試合を終わらせた。3-1でガンバが勝利し、天皇杯制覇。そして、今シーズン3冠を成し遂げた。
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