巻き返しのチャンスは冬期合宿もアジア杯と重複
もっとも、ランゲラクが正GKの座に付くのは、ウィンターブレイクまでの暫定的な措置とも言える。
ビルト紙はクロップの次のコメントを掲載した。
「これは全く永遠の決定ではない。ロマン(・バイデンフェラー)は闘うつもりだ。そのことに関しては既に彼はトレーニングで始めている。2人の優れたGKを抱えることは良いことだね。ウィンターブレイク中には、カードは新しくシャッフルされるよ」
同紙は「バイデンフェラーのチャンスはアジアカップ2015である」とする。ランゲラクはオーストラリア代表として、アジアカップに参加予定である。アジアカップの開催期間は、ドルトムントが冬季合宿を行なうウィンターブレイクに重なっている。
ルール・ナッハリヒテン紙でクロップは「再び1月からは全てが完全に開かれる。ロマンは既にトレーニングにおいて闘いを始めている」と述べた。
クロップの「全てが完全に開かれる」という言葉が、GK以外の「全て」のポジションのことも意味するのであれば、BVBの冬季合宿は香川にとっても巻き返しのチャンスということになるのだが。
12日の晩、ドルトムント空港からBVBの一団はベルリンに向けて発った。
「我々は大きな闘いの時間の中にハマり込んでいる」
眼窩を窪ませながら、クロップは闘い続けている。
【了】