まだ時間を必要とするFWアドリアン・ラモス【写真:Getty Images】
ヘルタ・ベルリンのヨス・ルフカイ監督が、ボルシア・ドルトムントで不調のFWアドリアン・ラモスを擁護している。12日のドイツ紙『ビルド』が報じている。
今夏ヘルタからドルトムントに移籍してきたラモスだが、14節終了時点で12試合に出場し2得点しか決められていない。昨季はシーズン通して16得点を記録し、1得点にかかった平均時間は約166分。しかし、今季はその倍だという。
それでもドルトムントのユルゲン・クロップ監督は「アドリアンと我々にとってこの移籍は大きな意味をもつ。非常に満足だ」と、当初から大きな期待をよせている。
同紙ではラモスの不調の原因はその役割にあると見解を示した。ヘルタであれば、同選手を中心とした攻撃を組み立てていたが、ドルムントの場合は、チーム全体でプレーするため得点以外のプレーも要求される。そのため、まだ馴染めていないと分析。
さらに現地時間13日に対戦する古巣ヘルタのルフカイ監督は「新しい選手を獲得した時はチームとしてそうすぐにはうまくいかない」と話し、自身も大型補強し、新戦力が多いだけに同様の悩みを抱えている。
そのためラモスの状況についても理解し「彼はきっとまた良くなるだろう」と、擁護。ヘルタのミヒャエル・プレーツGM(ゼネラルマネージャー)も「少し我慢が必要」と、考えている。
しかし、ヘルタにも他チームの選手を心配する余裕はなく、次節の対戦でラモスがまだ爆発しないことを願いたいのが本音だろう。プレーツGMも「彼の調子が良くなかろうと、何も気にしていない」と、まずは敵としてホームで迎え撃つつもりだ。
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