本田が無得点の7試合、ミランの勝ち点はわずか7
もっともノーゴールは7試合に伸びた、という結果は付きまとう。ジェノア戦後、地元紙はミランの攻撃陣を批評し、ファンの不安を煽っている。基本的な問題は「点を取れないエル・シャラウィやトーレス」(コリエレ・デッロ・スポルト)としながらも、責められてしまうのは本田もしかりだ。
「本田がゴールを決められなくなってからミランは7試合で勝ち点7にとどまっている。これは決して偶然ではないだろう。もっとも、元はFWではないが(同紙)」と、プレッシャーをかけられている。
今後の試合で不発に終わればまた酷評も待っていそうだが、いいところを見せられなかったジェノア戦のプレーの中にも光るものはあった。中盤が開き気味になった時、サイドから中へ絞ってボールを集め、正確なパスをクイックに放つプレーが前半で3度あった。
特に惜しかったのは前半35分のプレーだ。中に絞ってモントリーボとパス交換をした末に、メネズへ絶妙なスルーパスをメネズへ出す。さらにそのまま前線へと走り、最終的にはメネズのシュートのこぼれ球をエリア内で拾い、シュートを放っている。連続したダッシュの結果、シュート精度を足元に保障する体力までは残っていなかった印象だが、そこまでの流れは良かった。
昨季までの本田は、そういったプレーでボールを止めがちになっていた。インザーギ監督のもとでスペースへ動き、素早く展開を動かすという意識を磨かれているからか、チャンスメーカーとしてもスピードを上げられるようになってきた様子が伺える。
次節は、強豪のナポリをホームで迎える。彼らも激しいプレスを展開するが、後方の守備にはややルーズな面を残す。ミランの中盤とDFラインが敵の圧力に耐えられるかどうかが勝負の勘所だが、その中で本田には相手のスペースを狡猾に突くプレーを期待したい。
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