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香川真司 10年前

投げ出したら、下まで落ちる―。苦況脱出へ決意を示した香川「戦って、死にものぐるいで」

text by 編集部 photo by Getty Images

「これを乗り越えたら、もっともっと成長したって言える」

――1点を取った直後に、力が入った感じのシュートがあった。どうしてもシュートを打ちたいんだろうなと感じたが?

「あの場面がもっと2、3回続いてくれることが一番ですし、今日はスペースがあった分、カウンターの精度であったり、最後絡めるかっていう部分でまだ絡めていない。そこは結果を残していくしかない」

――以前とは違うコンビネーションの難しさは感じるか?

「以前とは違うな、というのはもちろん感じます。それはまあ、ドルトムントに来る前から分かっていたことだし、昔と比較される。自分でも昔のイメージは少なからず残っている、それは、いい意味で忘れる必要があるし、順応しなくちゃいけないですけど。そこはやはりどうしても、そういうところの難しさ、そこの葛藤というのはあるのは事実ですけど」

――どういうイメージで?

「1、2年目は改めて考えると、すべてがうまく行っていたというのがすごく感じる。でもそのリズムに乗っていたのは確かだし、もちろん努力した結果だと思いますけど、ただチームとしての勢いを感じていた。今はここまで厳しい状況で来たんで、どこまで自分の結果が出ない中で、マンチェスターでもそうですけど、結果を残せる状況に持っていくかは自分で考えるしかない。

 ほんとに苦しい状況ですけど、これを乗り越えて自分たちの確立したサッカーだったり、個人的にも結果が出だした時っていうのは、もっともっと成長したって言えるんじゃないかなと。

 もちろんこんな厳しい状況になるとは、ちょっと想像していなかった。ただそれは本当に自分にとって試されているものですし。ここで、ね。投げ出したら、下まで落ちると。しっかりと結果を残していきたいです」

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