元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏【写真:Getty Images】
元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、ミラノに本拠地を置くACミラン、インテルの不振について分析し、アドバイスをおくった。9日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙上での企画で行われた。
それによると、自身が1999年にスクデットを獲得したミランの後輩指導者にあたるインザーギ監督については、次のようにコメントした。
「彼はプロの監督になってから数ヶ月しか経っていない。できるだけ早く成長しようとしているところだ。ユースチームでの指導者経験があるといっても、トップチームを率いるのとは違う。時間が必要だ。そして可能な選手の中から、自分のキーマンとなれるプレーヤーを見つけ出すことだ」
またミランの戦術については、ペナルティーエリア内でのプレーに着目した。
「それぞれ哲学があるだろうが」と前置きした上で「助言するならエリア内に選手を置いて、もっと濃いプレーをすればいい。例えば、本田が開幕当初、ゴール量産したのはボールを前に持って行ける時間帯を見つけられ、毎回のようにプレーを変化させていたからだ。この点から見て、彼の得点は全てコピーしたもののようだが、いつもそう簡単にいくわけではない」と、1ヶ月以上ゴールから遠ざかっている本田を例に挙げた。
そしてインテルのマンチーニ監督について「(前監督の)マッツァーリをリスペクトしても、比較すると彼は勝利者だ。経験もある」と評価した。
「ただチームを取り巻くネガティブさは、選手が何も聞こえなくなる。サポーターはより情熱を、プレッシャーは抑えることだ。またマンチーニはイカルディとコンビを組むにふさわしい選手を見つけてチームにバランスを取り戻さなければならない」と改善方法を述べた。
【了】
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