大分トリニータ時代のマグノ・アウベス【写真:Getty Images】
かつて大分トリニータやガンバ大阪でプレーし、Jリーグ得点王獲得の経験もある元ブラジル代表FWマグノ・アウベスが母国で大活躍を披露し、「アルトゥール・フリーデンライヒ賞」を受賞した。
このタイトルは、2008年にブラジルメディア『グローボ』が設立した賞で、その年のリーグ戦やカップ戦すべてで最も多く得点を挙げた選手に贈られる。
賞の名前の由来となったアルトゥール・フリーデンライヒは1900年代初頭に活躍し、生涯通算1329ゴールを記録したブラジルの伝説的ストライカーの名前で、ブラジル代表史上初の黒人選手でもあった。
獲得したゴールが受賞の対象になる大会はブラジル全国選手権1部~4部、各州選手権1部、コパ・ド・ノルデステ(東北地方選手権)、コパ・ド・ブラジル、コパ・リベルタドーレス、コパ・スダメリカーナ、コパ・リベルタドーレスとコパ・スダメリカーナの優勝チーム同士によって争われるレコパ・スダメリカーナ、そしてFIFAクラブW杯だ。
マグノ・アウベスはセアラ州選手権1部で7得点、コパ・ド・ノルデステで8得点、コパ・ド・ブラジルで4得点、ブラジル全国選手権2部で18得点の合計37得点をマークして今回の受賞に至った。
この賞の過去の受賞者にはネイマールやレアンドロ・ダミオン、ジエゴ・タルデリといったブラジルトップクラスの選手たちがいる。
38歳になった今も年間50試合以上に先発出場し続けるという鉄人ぶりで、全国選手権2部8位に終わったチームに所属しながらリーグ得点王も獲得した。
ブラジル以外でも韓国、日本、カタールとプレーした国すべてで結果を残し続けたマグノ・アウベス。年齢を重ねてもその輝きはますます増している。
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