「ファンタスティックな可能性をプレーで現した」
「バイデンフェラーの陥落」という大きな見出しで報じたのは、12月8日付の独大衆紙ビルトである。
5日のブンデスリーガ第14節、対ホッフェンハイム戦を1-0のスコアで勝利した試合で、ドルトムントの指揮官クロップはGKのポジションに、いわゆる正GKのバイデンフェラーではなく第2GKのランゲラクを起用した。
そのことについてビルト紙は記事の冒頭で「ドルトムントの危機の最も大きな犠牲」と記している。
ドルトムントのGKの交代劇を大きく取り扱っているのはビルト紙だけではない。8日付のドルトムントの地元紙ルール・ナッハリヒテンも同様に「バイデンフェラーの陥落」という見出しで報じている。
同紙は「クロップはGKを交替して、それが全く“通常の”人事ではないということを知っている」とした。8付のルール地方の地元紙レヴィアシュポルトは「BVBでのゴールキーパーの権力争い?」と記している。
そして9日にホームで行なわれるチャンピオンズリーグのグループD最終戦、対アンデルレヒト戦で、続けてランゲラクが先発するのかが、現在ドイツメディアでは最も大きな焦点となっている。
ビルト紙が「これによってBVBでのバイデンフェラーのゆっくりとした終わりの開始が合図されたのだろうか」とした問いに対して、ドルトムントの社長であるミヒャエル・ツォルク氏は「シーズンの残り全てに対する決定では全くない」とコメントを残した。
一方、ルール・ナッハリヒテン紙は「ランゲラクが指揮官の信頼を保持するという傾向はきっとウィンター・ブレイクまで続く」と見ている。
またルール・ナッハリヒテン紙、レヴィアシュポルト紙によれば、クロップは対アンデルレヒト戦で誰がゴールを守るかを表明していない、とのことである。