マリオ・バロテッリ【写真:Getty Images】
SNSのインスタグラムで人種差別主義ともとれる表現をしたことで、数試合の出場停止処分が科される可能性の出てきたリバプールFWマリオ・バロテッリについて、少年時代の恩師が「彼は白人になりたがっていた」と知られざる過去を明かした。英大衆紙『ザ・サン』が報じた。
少年時代のバロテッリは自分の皮膚の色に悩み、疎外感を味わていた。北イタリアの家庭で養子として育てられた少年時代に担任であったティツィアーナ・ガッティさんが語った。バロテッリは人の輪の中に入るのが難しく疎外感を感じていたという。
「マリオはアイデンティティーの問題が肌の色に所以(ゆえん)していると考えていた。彼は私に“僕の心も黒いのかな”と聞いてきた。他と同じでいたかった。受け入れてもらえないのが怖かったんですね」
また次のようなエピソードもあった。「手を洗う時、熱湯で赤いインクを入れていました。そうすれば(手の色が変われば)クラスメートに受け入れてもらえると思ったようです」とガッティさん。
少年時代に感じた自分と周囲の肌の色の違いが、現在でも大きなトラウマになっているのだろう。
【了】
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