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本田圭佑 10年前

“がっぷり四つ”の好ゲームを落としたミラン。不発の本田、シーズン後半へ残り2戦が試金石

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

役割は果たしたものの、明確な結果につなげられず

 そのようなゲームにおいて、本田圭佑もその緊張感を高める要素の1つだった。

 得点やアシストによってチームに勝ち点をもたらせなかったことは課題といえるが、難しい状況の中でチームでの役割や自らのプレースタイルを発揮するためにチャレンジする姿勢は貫いていた。

 恒例のプレーエリアでは、右サイドのアタッキングサードのエリアが13.52%、中央の同エリアが21.62%、ペナルティエリア内が8.11%と前節ウディネーゼ戦ほどではないものの、「右から中へ」という今季の役割は十分に果たしていた。

 さらに、右SBのボネーラや先発復帰を果たした右インサイドハーフのモントリーボとのコンビネーションから仕掛ける場面も見られた。相手にとっては常に厄介な存在として認識されていたはずだ。

 それでも、本田を含めてこの試合で右サイドを務めた3人のチャンスメイク数は計0回。

 明確な結果につなげることができなかった要因には、やはりジェノア側の厳しいプレスに潰されてしまったことが挙げられる。他のチームであれば成功していたパス交換やスルーパスがこの日はことごとく相手の守備網にかかっていた。

 マッチアップとなったジェノアの左SBのアントネッリは『Squawka.com』のパフォーマンススコアで64点、『Who Scored.com』のレーティングでは8.30といずれも両チーム最高の評価を受けた。

 また、左ウイングのペロッティもパフォーマンススコアで44点、レーティングで7.97と高評価だった。

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