来季のJ1昇格の残り1チームを決めるプレーオフ決勝が7日、味の素スタジアムで行われ、ジェフユナイテッド千葉とモンテディオ山形が対戦して1-0で山形が勝利している。
準決勝のジュビロ磐田戦では、アディショナルタイムに勝ち越しゴールを決めヒーローとなった山形のGK山岸範宏。この日は相手の攻撃をシャットアウトし、完封勝利に貢献。J1昇格の立役者となった。
試合後、山岸は「昇格という結果は非常にみんなで喜べる」と昇格を素直に喜んだ。そして「この結果はクラブがこの先発展していくためにも非常に大きな財産になる」と、話している。
半年前に浦和レッズから期限付きで移籍してきた山岸。短期間でチームに溶け込み、中心選手となった。その山岸の力でチームはJ1昇格するまでに成長。しかし本人は「自分で(チームを)変えたとは思っていない。自分の言葉を他のチームメートが受け入れてくれた」と、ここまで来れたのは仲間が自分を受け入れてくれたおかげだと感じているようだ。
J1昇格は果たしたものの「昇格したからといって満足してやめてしまうと新たな歴史は作れない」と、話す山岸。例年プレーオフを勝ち上がり昇格を決めたチームが苦戦を強いられ、1年で再びJ2へ降格しているだけに「クラブ全体としてJ1に定着していくため、J1でしっかり戦っていくため、成果・結果を残していくためには何が必要かを考えるべきだ」と、更なる向上を求めた。
さらに、来季のJ1での戦いを前に天皇杯決勝のガンバ大阪戦が控えている。相手はJ1リーグ最終節で13年半過ごした古巣浦和を交わして2冠を達成しており、来季の腕試しするには絶好の機会となる。
レンタル中なため、来季も残るかについては「まだ何も決まっていない」と、これから話すようであり、浦和に対しては「現時点では感謝しかない」と話す山岸。古巣の雪辱と言いたいところではあるが、今は「この先チームが歩んでいく上で、自分の力がチームの成長につながればいい」と、山形ために全力を尽くし、緊張感ある試合で勝ち切れたという自信を手にチーム一丸となってG大阪の3冠阻止を狙う。
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