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昇格の原動力。山形、“真のサポーター”と前年6位=降格のジンクス打破目指す

text by 編集部 photo by dan orlowitz

昇格の原動力。山形、“真のサポーター”と前年6位=降格のジンクス打破目指す
モンテディオ山形の石崎信弘監督【写真:ダン・オロウィッツ】

 モンテディオ山形は7日、J1昇格プレーオフ決勝においてジェフ千葉を1-0で下し、来季のJ1昇格を決めた。

 試合後、石崎監督は「この1年、全員がハードワークした結果」とリーグ戦6位から“下克上”を果たした選手たちを労った。

 また、監督自身は06年の柏レイソル、11年のコンサドーレ札幌に続いてJ1昇格は3度目。まさに“昇格請負人”といえる成績を残しているが、その要因には「選手がサッカーに取り組む姿勢を大事にしている」とし、「まずは気持ちの部分を強く持ってもらうために噂にあるきついトレーニングを課している」と語った。

 実際、その成果は現れており、天皇杯ラウンド16ではJ1でも屈指の運動量を誇るサガン鳥栖と対戦して1-0と勝利。さらに、内容でも走り勝ち「延長になっても走り負けなかった。戦う気持ちの部分を刺激しながらやってきたことで選手が頑張れるようになってきた」と誇らしげに語った。

 しかし、山形では冬には雪に悩まされ、トレーニングに影響を及ぼすことも多々ある。先週も雪がグラウンドを覆ったが「今の時期の雪はかなり重たいけど、サポーターと力を合わせて半コートだけだが、雪を開いてトレーニングをした」という。

 そんなサポーターに対して「本当にお世話になっている。常に選手と近いところにいると感じる。試合でも山形から皆さんが駆けつけてくれたおかげで苦しい時間帯でも力になれた」と感謝の思いを口にした。

 この日の勝利で来季は4シーズンぶりにJ1に復帰する。しかし、昨季の大分トリニータ、今季の徳島ヴォルティスと前年J2で6位からプレーオフを勝ち抜いて昇格したチームは苦しい戦いを強いられて1年での降格を余儀なくされている。

 それでも山形は、文字通り選手とチームを“サポート”するサポーターたちとともに前例を覆す躍進を目指す。

【了】

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