本田のマッチアップはリーグで最も好調な左サイド
ミランは7日、セリエA第14節でジェノアと対戦する。熱を出した関係で金曜日は別メニューとなった本田圭佑も、無事間に合って招集メンバー21名へ名を連ねた。
「少し熱があったが、特にこの後で何も起こらなければ、プレイすることになる」とインザーギ監督は語っていた。
従って、システムは前節のウディネーゼ戦同様4-3-3の踏襲が濃厚と見られる。中盤の底にはデ・ヨンクが故障から復帰、前節で上々のパフォーマンスを繰り広げたファン・ヒンケルに代わってモントリーボの先発が濃厚視されているが、それ以外は同じ。
「前半は今季最高の内容だった」と本田やインザーギ監督が振り返り、ベルルスコーニ会長も絶賛したというサッカーをそのまま続ける模様だ。
ただ、インザーギ監督は6日の会見で「3位に入賞するならば、何かファンタスティックな事をしなければ」と語った。そして7日の対戦相手となるジェノアは、ナポリと同着で3位にいる。昨季から復帰したガスペリーニ監督のもと、急成長を果たしているチームだ。
前線では、ミランでもフィオレンティーナでもどうにもならなかったマトリが復活し、セビージャでは故障で実力が発揮でなかったペロッティも力を戻しつつある。GKペリンにMFストゥラーロなど、下部組織からは現イタリア代表や、今後の代表入りを狙える若手が輩出されている。
さて本田のいる右、つまりジェノアの左だが、ここはWBのアントネッリがサイドの上下動を一手に引き受けることになる。この圧力に押し切られる前に、裏のスペースを取ることができるかどうかが勝負のポイントとなる。
ウディネーゼ戦では軽快な動き出しからスペースへ飛び出し、そこから多くのチャンスを作っていた。もう一週間の練習で、周囲との連係の質をさらにアップできたのか。現在セリエAで最も好調な左アウトサイド、並びに好調なチームを前に、その真価が試される。