先制点を決めたピーター・クラウチ【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグ第15節、ストーク対アーセナルの試合が6に行われ、ホームのストークが3-2で強敵アーセナルを下し、久々の勝利を飾った。
負傷者続出のアーセナルはDFに右からベジェリン、チェンバース、メルテザッカー、ギブスがスタメン出場を果たしたが、この4人が序盤から不安定さを露呈する。
試合開始のホイッスルからわずか20秒、右サイドのエヌゾンジが上げたクロスをエリア内でディウフが落とし、詰めたのはクラウチ。長身のベテランFWが10月25日のサウサンプトン戦以来のスタメン起用に応えた。
開始早々に失点を喫したアーセナルは35分、またも左サイドを崩されてボージャンに今季2点目となる追加点を許す。
前半終了間際にはさらに失点。2点目を決めたボージャンが蹴ったCKをエリア内でクラウチが頭で落とすと、落下点でウォルターズが豪快に叩き込んで3点目。
昨季の3月以来となるCKからの得点でストークが3点差をつけて前半を折り返した。
3点のビハインドを背負ったアーセナルは後半開始からウェルベックを投入して状況の打開を図る。
そのアーセナルは57分、中盤でボールを奪ってサンチェスが単独で仕掛ける。GKまでかわし、あとは流し込むだけかと思われたが、シュートはまさかのポスト直撃。反撃の糸口をつかめない。
63分には負傷明けで不発のジルーに代えてポドルスキを投入し、攻撃の駒をピッチに送り出すが、ラムジーやウェルベックが前線でブレーキとなり崩し切ることができない。
65分、左サイドで仕掛けたボージャンがGKマルティネスの脇の下を射抜いて4-0になったかと思われたが、これはオフサイドの判定でノーゴール。
命拾いしたアーセナルは直後の67分、ペナルティエリア内でフラミニがディウフに倒されPKを獲得。このPKをカソルラが決めて3-1。
さらに70分、息を吹き返したアーセナルはラムジーがCKにボレーで合わせて1点差とする。
だが、アーセナルにさらなる災難が降りかかる。78分、ボージャンの突破を手で止めたチェンバースにこの試合2枚目のイエローカードが提示され退場。ビハインドを背負った状態で、残り約15分を10人で戦うことになってしまった。
87分にフートを投入して1点差を守りに入ったストークに対して猛攻をかけるアーセナルだが、エリア内にそびえ立つ巨人たちを崩すことはかなわず。
ストークは今季初の3得点で4試合ぶりの勝利。アーセナルは前節の勝利をいい形で次につなげず、未だ暗いトンネルを抜け出せずにいる。
【了】