ついにJ2降格となってしまった大宮アルディージャ【写真:Getty Images】
J1第34節大宮アルディージャ対セレッソ大阪の試合が6日に行われ、絶対に残留を決めたい大宮が2-0で制し、他会場の結果を待つこととなった。
先週末J2降格が決まったC大阪をホームに迎えた大宮は現在降格圏内の16位。残留を決めるにはまず勝つしかない。
試合は開始早々から勢いよく攻める大宮が主導権を握り、再三C大阪ゴールに迫る。しかし、最後のシュートの場面でかみ合わず、もどかしい時間帯が続く。
そんな中21分、右サイドを突破したズラタンがグラウンダーのクロスを送ると、ペナルティエリア内でボランチの金澤慎が合わせて先制に成功した。生え抜きの一撃で大宮がさらに勢いづく。
一矢報いたいC大阪は35分、丸橋のアーリークロスに対し南野がゴール目の前に落ちたボールを流し込もうとするも、ゴールポスト直撃で同点に追いつくことができない。
最後までJ1残留を諦めない大宮が1点リードで前半を折り返した。
後半に入ってゴールを加えたのはC大阪ではなく大宮だった。50分、敵陣でボール奪取から最後はムルジャ。チャンスを外し続けてきた助っ人のゴールでリードを広げる。
すでに降格が決まっているものの、最後の試合で意地を見せたいC大阪も必死に食い下がるが、ゴールネットを揺らすことができず。今季最終戦は大宮に軍配が上がった。
だがその大宮も安心はできない。同時キックオフの清水エスパルス対ヴァンフォーレ甲府の試合で清水が敗れなければ残留決定とはならない。
その試合はスコアレスドロー。よって前節終了時点で15位だった清水の勝ち点が36、16位だった大宮の勝ち点は35となり、10年続いてきた大宮の「残留伝説」は勝ち点わずか1差に泣き、途切れることとなってしまった。
【了】