期待に応えたラモス。香川はベンチスタート
クロップは、「真昼の決闘」に打ち勝った。
2014年12月5日、ブンデスリーガ第14節、18位と最下位のドルトムントはホームに7位ホッフェンハイムを迎え撃った。
ドルトムントの先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】ラングラク、【DF】右SBピシュチェク、右CBフンメルス、左CBスボティッチ、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにベンダーとケール、2列目は右からムヒタリヤン、ギュンドアン、オーバメヤン、【FW】ラモス。香川真司はベンチからのスタートとなった。
まず8分に、この試合のBVBの良さが現れた。ラングラクのロングフィードを、ラモスがフリックオン。オーバメヤンへ。オーバメヤンの落としから、ギュンドアンはダイレクトでまた前へ送る。結局のところ、この攻撃はゴールには結びつかなかったが、ひとまずラモスがワントップとして機能する。
レヴァンドフスキが抜けた後で、ワントップの軸が定まらず、苦戦を強いられてきたドルトムントだったが、このホッフェンハイム戦でラモスが一定の解答を示した。それは8分の場面だけではなかった。
例えば20分、24分と、ラモスは同様の形で前線でのターゲットとなる。どことなくぎこちなさはあり、まだ絶対的なポスト役とは言い切れないが、今季より新加入したラモスはようやく、ドルトムントのコンセプトを身に染みさせつつあるようだ。
仮にラモスの落としが攻撃に繋がらなくとも、その間にドルトムントは全体のポジショニングを整える時間を確保し、相手の攻撃に備えることが出来た。