ウルトラス完全排除を目標にした対策が15日から適用【写真:Getty Images】
スペインプロリーグ機構(LFP)とスペインサッカー連盟(RFEF)、そしてスペイン教育文化スポーツ省・スポーツ上級審議会(CSD)との話し合いによって、2年以内のウルトラス完全排除を目標にした対策が15日から適用される。スペイン紙『アス』が4日に伝えている。
CSDのミゲル・カルデナル会長は「ウルトラスと協力的なクラブは一部スタンドの閉鎖、または勝ち点の剥奪、最悪の場合は降格の制裁を下す。5月には違うシチュエーションになっているべきだ。アトレティコがフレンテを追放した様に皆が同じことをやるべきだ」と語った。
また、観客が吐く数々の暴言を書き留める役目も作るという。日本では考えられない数々の暴言が、欧州では日常茶飯事であるために選手達も観客の侮辱に慣れてしまっているほどである。
なお、暴力的な行動や言動を事前に防ぐためにLFPのハビエル・テバス会長は4つの対策を取るようだ。
「1つ目は、治安部隊の中からセキュリティーディレクターを配置する。次に、暴力を事前に防ぎ反暴力委員会に伝える役目は警察と情報を共有する機関に頼む。3つ目に、警察と審判と手を組んで暴力や暴言と思われる言動を訴える係員を配置し、4つ目には暴力的な言動の管理・追跡委員会も作るつもりだ」
他にも、チケット販売に関しては「ウルトラスに渡すことも、アウェイ試合の旅費を払うことも禁ずる」と述べ、ウルトラスの侵入を完全に防ぐためには「各サポーターの身元が確認できるよう指紋と顔認証でコントロールし、スタジアム内では今後1年で全員の身元が確認できるデジタルカメラを設置したい」と述べた。
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