新監督就任から5ヶ月
「オレンジはJ2に落ちない」
まことしやかにささやかれてきた言葉も、今季で終わることとなった。来季J1に残るのは清水のオレンジか大宮のオレンジか。どちらも残ることはあり得ない。「オリジナル10」と言われるJリーグ創設時のクラブの一つとして、清水エスパルスは「勝ち点1で残留」となる今季最後の試合にプライドを持って臨む。
そんな状況で清水の指揮を執るのは、大榎克己監督。清水のプロ第一号選手でもあった彼は、監督就任直後から選手たちから信頼を得ることに成功している。だが、すぐに結果を残すことはできなかった。試行錯誤を繰り返した約5ヶ月。今節、その集大成を我々は目の当たりにすることになる。
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