ロナウジーニョとメッシ【写真:Getty Images】
バルセロナで一世を風靡した現ケレタロ(メキシコ)のMFロナウジーニョが、スペイン紙『エル・エンガンチェ』のインタビューで様々な質問に答えた。
2003年にバルサに加入したロナウジーニョは、クラブのカンテラで輝いていた当時わずか17歳の若き天才FWリオネル・メッシの才能を見落とさなかった。
「バルサの選手全員がフランク・ライカールト監督にメッシをトップチームの練習に参加させるよう求めた」という。自身のポジションを脅かす存在になることも考えず、ロナウジーニョは純粋にチームのためを思って、後にバルセロナ史上最高のプレーヤーと謳われる怪物をトップチームに招き入れた。
“永遠のライバル”であるレアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウドとの比較に関しては「C・ロナウドはかなり完璧なプレーヤーだけど、メッシは魔法を持っているからより良い選手だ」と、元同僚を絶賛した。
また、ロナウジーニョは当時マンチェスター・ユナイテッドに移籍する寸前だったとも明かした。だが、その交渉はバルサの元会長サンドロ・ロセイ氏によって阻止された。
「オファーが来る前にロセイ氏は、彼等が選挙に勝った場合バルサでプレーするかと聞いてきたので、僕はオーケーを出した。ほぼユナイテッドに移籍する寸前だったけど、最後の最後でロセイ氏から選挙に勝ったと電話がかかってきて、それで決断が変わった」
ロナウジーニョは銀河系軍団だった当時のレアル・マドリーやプレミアリーグのサッカーも好みだったと認めるも「常にバルサに注目してきた。加入した当時はプレッシャーではなく幸せを感じた。誰もがプレーしたい、バルセロナの様なビッグクラブでプレーできるチャンスがあったからね」と、バルサ移籍への満足感を示した。
「僕の憧れの選手達が築いた道を歩むチャンスだった。ロマーリオとロナウド、そしてリバウドがいた所でプレーすることに誇りを感じ、僕はバルセロナの新たな『R』になる可能性があった」と加えた。
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