カルロ・アンチェロッティ監督【写真:Getty Images】
昨季レアル・マドリーを10回目のCL制覇に導き、1日にはFIFA最優秀監督賞の最終候補にノミネートされたカルロ・アンチェロッティ監督が『ミラン・チャンネル』のインタビューに答え、古巣への想いなどを語った。
かつての教え子であるフィリッポ・インザーギが監督を務める現在のチームについて問われると、「ピッポ(インザーギのあだ名)はよくやっている」と賛辞を贈った。
さらに「彼は彼の仕事に取組み、それには始めたときから巨大な熱意がある。そして彼がミスを犯せばそこから学ぶ。彼が火を点けて、ミランはゆっくりとかつての姿に戻ってきてはいるが、忍耐が必要だ」と助言した。
アンチェロッティ自身もミランで監督を務めるのは楽ではなかったようで、「ピルロやルイ・コスタ、セードルフ、リバウドといった選手たちを上手く組み立てるのは、イスコやハメス・ロドリゲス、クロースを指導するより明らかに難しかった。それは私のサッカー哲学をも変えた」と自身の経験を語っている。
現在ミランでプレーするディエゴ・ロペスは過去にもジダの後釜として獲得を検討したことなど、今季からミランでプレーする選手たちのクオリティを称賛した一方で、こんなことも語っている。
「多くの人は『ベルルスコーニ会長が先発メンバーを指示しているのでは?』と私に言ってきたが、私は彼と素晴らしい関係を持っていた。彼はチームが困難な状況にあるときにそんなことを言わなかった。実際にはCLを制覇したときなど、私たちのモチベーションが高まるようなことを言ってくれたよ」
今でもベルルスコーニ会長が現場に介入しているのではという声は根強いが、それを否定。どんな時も良好な関係を保っていたことを強調している。
さらに、最後に「再びセリエAに戻ってくることはあるか?」と問われたアンチェロッティ監督は「もし本当にイタリアへ戻るとしたら、私はミランのためだけに行動する」と、選手時代に5年、監督として8年半を過ごした古巣への想いを語った。
アンチェロッティ監督がノミネートされているFIFA最優秀監督賞は1月12日に受賞者が発表される。ミラン時代に成し遂げられなかった世界最高の監督の栄誉をつかみ取ることができるだろうか。
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