GKから前線まで錚々たる面々の“FC負傷”
ブンデスリーガ第12節、パダーボルン対ドルトムントの一戦。相手のMFマルヴィン・バカローツのタックルを受けて負傷退場したマルコ・ロイスは、スタジアムの傍に止まった救急車の中で、カバンから携帯電話を取り出したという。
電話口の向こうは、父親のトーマスだった。心配する家族に、自身の怪我の状態を伝えるためである。
2014年11月26日付のシュポルトビルト紙は、「93名の負傷者! 5億400万ユーロ(約743億8440万円)の価値の選手達が壊れている」と題した特集を組んだ。
「ついにロイスとラームが負傷する」として、ブンデスリーガの試合日程や、トレーニング方法による選手への負担についての議論をまとめている。
同紙が発売となった26日時点でのブンデスリーガ全18クラブが抱える負傷者を掲載して、ドイツの移籍市場専門サイト、トランスファーマルクトによる選手の市場価値を合計、いわゆる「損失額」としてまとめている。
シュポルトビルト紙は負傷者リストの中から、「FC負傷」として11名の選手をピックアップした。
同紙による「FC負傷」の先発メンバーは次のとおり。布陣は4-3-2-1である。
【GK】トラップ(フランクフルト)、【DF】右SBラーム(バイエルン)、右CBフンメルス(ドルトムント)、左CBソクラティス(ドルトムント)、左SBアラバ(バイエルン)、【MF】ボランチにクラマー(ボルシアMG)とマルティネス(バイエルン)、チアゴ(バイエルン)、2列目はドラクスラー(シャルケ)とロイス(ドルトムント)、【FW】ディ・サント(ブレーメン)。
シュポルトビルト紙は、このメンバーであればブンデスリーガの「優勝は確実」としたが、欧州チャンピオンズリーグのグループリーグも十分に戦うことが出来るだろう。同紙によれば、「FC負傷」の合計市場価値は2億7950万ユーロ(約412億4700万円)となっている。