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ドルトムント、希薄な戦いでついに最下位確定。実らなかった決定機に見る最大の原因とは?

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ターゲットマンの存在が劇的な改善呼ぶ可能性も

ドルトムント、希薄な戦いでついに最下位確定。実らなかった決定機に見る最大の原因とは?
今季のドルトムントは、期待されたインモービレは、レヴァンドフスキの代役を果たせていない【写真:Getty Images】

 今季のドルトムントは、期待されたインモービレは、レヴァンドフスキの代役を果たせていない。ラモス、オーバメヤンも務めるなど、軸が定まっていない。

 逆に言えば、前にボールの収めどころを確保出来れば、状況は劇的に改善する可能性は高いとも言える。昨季のシャルケが、そうであったように。

 しかし問題なのは、負傷離脱からの復帰予定者の中に、レヴァンドフスキの姿はないのはもちろんのこと、ある程度似たようなターゲットマンもいない、ということだ。その辺りは、冬の移籍市場で誰かを獲得出来れば…といったところだろうか。

 着実にボールの収めどころとなるターゲットマンが前線に現れれば、6分のような、香川が前を向いてボールを受けて、鋭くドリブルで敵陣へと迫る場面も増えるだろう。

 また77分の、ギンターとバイデンフェラーの連係ミスによってフランクフルトに追加点を奪われたシーンだが、元を辿れば、オーバメヤンがしっかりとボールを収められなかったことに依っている。そしてターゲットマンの存在は、プレッシングの再構築にも繋がっていくはずだ。

 フランクフルト戦を0-2で落としたことで、13節を終えた時点でドルトムントは最下位が確定した。クロップは言う。

「我々は自分たちの状況をフランクフルトでの1勝で劇的にポジティブなものに変えるつもりだった。それは成功しなかったよ。逆だ。それでもやはり、我々は戦い続けていくつもりだ。我々は状況をぶち破らなければならない」

 あり得ない話ではあるが、例えば、もし冬にフンテラールがドルトムントに電撃移籍したら、状況はポジティブなものへと劇的に変わるだろう。

【了】

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