今季序盤と同様の形でPKを獲得
また、本田が右サイドをランニングすることで、エル・シャーラウィを筆頭に左サイドから攻めやすくなっていたことも大きい。相手のマークも分散し、次にすべきことが明白となっていれば迷いなく仕掛けることができる。
チームにとって攻撃の形が明確にすることは、得点を決めるため、そして勝利を得るために第一にクリアすべきことだ。
先制点となった65分のPKは、左サイドからアルメロがファーへ入れたクロスを本田が受けた際に倒されてのもの。仮にファールを受けずにシュートまで持ち込んでいた場合には、シーズン序盤に度々見られたシーンと同様のものになっていた可能性が高い。
34分にボナベントゥーラの浮き玉のパスに右から走り込んだ場面も既視感のあるものだった。
本田はこの試合で、データ上でも視覚的にも良い状態と同様の姿を取り戻した。それだけに、あと一歩といったところで得点がなかったことが悔やまれる。チームの決まりとはいえ、本田が得たPKをメネズが蹴ることには腑に落ちない方も多かったのではないだろうか。
ちなみに、私は常々バスケのフリースローようにファールを受けた選手が蹴ればいいと思っている。負傷した場合やハンドのように対象がいない場合だけ申告制といった具合に。
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