先制点を喜ぶアグエロとヤヤ・トゥーレ【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグ第13節、サウサンプトン対マンチェスター・シティの試合が現地時間30日に行われ、退場者を出しながらもシティが3-0でサウサンプトンを下した。
2位と3位の対戦ということで注目されたこの試合、ホームのサウサンプトンに所属する日本代表の吉田麻也はベンチスタート。負傷していたスティーブン・デイビスが復帰し、ロングに代わって先発出場となった。
アウェイのシティは前節からスタメンを1人入れ替え、デミチェリスに代わってマンガラがコンパニとCBでコンビを組む。
開始早々からシティが主導権を握って試合を優位に進めるが、最初のビッグチャンスはサウサンプトン。
21分、シュネデルランのクロスにペッレが合わせるも、ハートに防がれ、そのこぼれ球に詰めたスティーブン・デイビスとタディッチのシュートもゴール前に立ちふさがるハートに阻まれた。
30分、今度はシティに決定機。ナスリのパスに抜け出したヨベティッチがシュートを放つと、ボールはGKフォースターの股を抜けてゴールへ。しかし、なんとか戻ったアルデルヴァイレルトにゴールライン上でクリアされてしまった。
その後は上位対決らしい引き締まった展開で両者ともにチャンスを作らせず、スコアレスのまま前半を折り返した。
サウサンプトンは後半開始から中盤の底に入っていた司令塔のシュネデルランに替えて、9月28日のQPR戦以来の出場となる吉田を投入。アルデルヴァイレルトが一列ポジションを上げ、吉田はCBに入った。
シティは51分に待望の先制点をゲットする。左サイドに出たボールにサウサンプトンの選手が気を取られたところ、静かに上がってきたヤヤ・トウーレがパスを受けて地を這う強烈なミドルシュート。猛スピードのボールは選手の密集地帯をくぐり抜け、ゴールネットに突き刺さった。
先制したシティは55分にヨベティッチに替えてミルナーを投入し、守備意識を高める。サウサンプトンも同点を目指して前に出るが、中盤でボールを奪っても、攻守の切り替えが早いシティのディフェンスに阻まれて前線まで効果的に運ぶことができない。
先制に成功したシティだが、74分にペナルティエリア手前でロングを後ろから倒したマンガラが2枚目のイエローカードを受けて退場してしまい、思わぬ形で10人での戦いを強いられる。
1人少なくなったシティだが、途中出場のランパードがらしさを見せる。カウンターの流れからペナルティエリア手前でパスを受けると右足一閃。残り時間10分でリードを2点に広げる。
さらにシティは88分、ロングカウンターを見せ、アグエロから最後はクリシが決めて3-0。クリシにとってはこれがシティ加入後リーグ戦初ゴールとなった。
3点目の直後、10人になっても攻め手を緩めずさらにリードを広げたシティにさらなるアクシデント。キャプテンのコンパニが負傷退場し、アディショナルタイム5分を9人で戦うことに。
それでもしっかり守り切った昨季王者が絶好調サウサンプトンを破って上位対決を制した。この結果により2位に浮上したシティだが、3日の試合はマンガラが出場停止で、コンパニも欠場が濃厚に。ディフェンスに不安を抱えたまま苦手としているサンダーランド戦に臨む。
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