決勝点を決めたピルロ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエAの14-15シーズン第13節が行われ、王者ユベントスはホームでトリノと対戦した。
ユベントスは直近の公式戦で5連勝中で、リーグ戦では3試合で12得点無失点と攻守において充実している。
試合開始とともにトリノが相手ゴール前に迫るシーンを作ったが、その後はユベントスがボールを保持。ピルロを中心に攻め手を伺う。
9分、左からのアーリークロスをファーサイドでジョレンテが頭で合わせるも枠を捉えられない。
13分、ゴール中央でピルロが直接FKを狙うと、相手のハンドによりPKを獲得する。ビダルのキックはネットを揺らすもやり直し。それでも再びビダルが決めて、今度は文句なしのゴール。ユベントスが先制に成功した。
しかし23分、トリノが同点に追いつく。ブルーノ・ペレスが自陣PAでボールを取ると右サイドを一気にドリブルで駆け上がる。ユベントスは彼をケアしきれないまま突破を許す。そして、ゴール前から右足を振り抜くとこれが突き刺さった。圧巻の独走からの同点弾だった。
ユベントスがボールを保持しチャンスも作ったが、2点目は奪えず。トリノは時折鋭いカウンターを見せた。そして、ペレスのゴールが印象に残る前半だった。
迎えた後半、立ち上がりから互いにゴール前へ迫る。
最初のビッグチャンスはトリノ。52分、アマウリが左サイドから持ち込むと中央へ低いクロスを送る。これにクアリアレッラが走り込むもシュートはわずかに外れ、逆転ゴールは奪えず。54分にはアマウリがクロスに飛び込むもGK正面。
57分にはユベントス。ボヌッチが遠目から強烈なシュートを放つもGKが反応する。58分、ユベントスはジョレンテに代えてモラタを投入した。
その後も一進一退の攻防が続くが、どちらもスコアを動かすことができない。76分にはクロスにビダルが合わせてネットを揺らすもオフサイドの判定。
ユベントスは78分、リヒトシュタイナーが2枚目の警告を受け退場となる。数的優位に立ったトリノもゴールを目指すも届かず。
ドローで終わるかに思われた試合は最後にドラマが待っていた。ピルロがパーフェクトと呼べるミドルシュートを突き刺し勝ち越しに成功。
これが決勝点となり、ユベントスが2-1でトリノダービーを制した。
【了】