「クロップはカガワを固く信じている」
「シンジ・カガワは優勝したシーズンのコンディションからは遥かに遠ざかっている。彼の敏捷性と才気あふれる様子は滅多に見られない…」と記したのは、29日付の独大衆紙ビルトである。
同紙は「王者となった前任者のように好調な後継者はいない」とした。
「前任者」として、レヴァンドフスキ、ゲッツェ、香川の3名を挙げて、「後継者」として、レヴァンドフスキに対してラモス、インモービレの2名を、ゲッツェに対してムヒタリヤン、そして香川に対して香川が比較対象として選ばれている。
香川については、同一人物が比較対象者となっており、まるでドッペルゲンガーが並んでいるようで不思議な印象をこちらに与える。
冒頭の文章に続く、ビルト紙の「香川に対する香川」への個人評は次のとおり。
「…彼のBVBでの最初の時期で、日本人は49試合で21ゴールを上げ、14アシストをした。今シーズンは10試合で1ゴールに達し、658分大きなチャンスがない。そのことに対して指揮官クロップは、冬のスペインでのトレーニングキャンプでの集中的な準備の後で、カガワはかつてのコンディションへと追い上げるということを固く信じている」
30日に行なわれる第13節、アウェイでのフランクフルト戦を前に、今季のドルトムントの状態が上がらない原因を、ビルト紙は「前任者」に対する「後継者」の不調としている。