J1も最終盤に差し掛かり、29日には第33節が行われた。優勝争いはガンバ大阪、浦和レッズ、鹿島アントラーズの3チームに絞られたが、残留争いにも動きがあった。
14時キックオフの試合で鹿島と対戦したC大阪は1-4で敗戦し、J2降格が決定。この試合では長期離脱となったダヴィの代役として1トップで奮闘する赤崎秀平が2ゴール1アシストと奮闘し、鹿島は最終節での大逆転優勝に望みをつないだ。
同じ時間に始まった柏レイソル対清水エスパルスの試合はドゥドゥの2ゴールなどでホームの柏が勝利。清水は他会場で行われる試合の結果によって降格圏へ再転落する可能性が残ってしまった。
そして17時キックオフだったベガルタ仙台対徳島ヴォルティスは2-1で仙台の勝利。すでにJ2降格が決まっている徳島相手に勝利を収めた仙台は勝ち点を38とし、自力で残留を決めた。
降格圏に沈む大宮アルディージャはアウェイで名古屋グランパスと対戦。序盤に名古屋に先制を許した大宮だったが、後半開始直後に追いつく。しかし、ムルジャがビッグチャンスをことごとく外し、逆転ゴールを奪えず。
すると後半アディショナルタイムに交代出場したばかりの小川佳純が勝ち越しゴールを決め、名古屋がホーム最終戦で劇的勝利を挙げた。
今日の結果により、J2降格の可能性を残したのは清水と大宮の2チームとなった。前者は勝ち点35、後者は勝ち点32となっている。だが、最終節で大宮が勝利を手にしても、清水が敗れなければ残留は叶わない。
「決して落ちない」と言われてきた大宮。10年連続J1残留に暗雲が立ちこめている。
最終節で15位の清水はホームでヴァンフォーレ甲府と、16位の大宮は今日降格が決まったC大阪とホームで対戦する。最後まで目を離せない残留争い、J1最終節は12月6日15時30分、全試合同時キックオフだ。
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