J2降格が決まったセレッソ大阪【写真:Getty Images】
J1第33節セレッソ大阪対鹿島アントラーズの試合が29日行われ、1-4でアウェイの鹿島が勝利を収めた。
この試合はどちらのチームにとっても重要な試合だった。アウェイの鹿島は負ければ優勝の可能性が消滅し、ホームのC大阪は負ければその場でJ2降格が決まってしまう。
そして注目されたフォルランはこの試合でもメンバー外。カカウもベンチから出場機会をうかがう。
そんな中先制したのはアウェイの鹿島。33分、右サイドに流れた赤崎がペナルティエリア内にパスを送ると、ボールはファーサイドでフリーになっていたカイオの足もとに。20歳のブラジル人ルーキーはそのボールを落ち着いて流し込み、C大阪を崖っぷちに追い込んだ。
苦境に立たされたC大阪は後半開始から楠神に替えてカカウを投入し、状況の打開を図る。
54分、スルーパスに抜け出した赤崎がGKまでかわして無人のゴールにシュートを放つが、そこには丸橋がなんとか戻ってゴール寸前でクリアする。
だが、その赤崎が汚名返上の追加点を決める。59分。小笠原のロングパスをゴール左からカイオが頭で折り返すと、そのボールに赤崎が頭で飛び込んでゴールに押し込んだ。
さらに鹿島は67分、西のロングボールに抜け出した赤崎が豪快に叩き込んでこの試合2点目。リードを3点に広げ、優勝への執念を見せる。
直後の69分。C大阪が反撃に出る。右サイドでボールをキープした杉本がペナルティエリア内にクロスを送ると、鹿島DFの間から飛び出した永井が決めて2点差に。桜の戦士たちも残留を諦めない強い気持ちを見せる。
しかし、C大阪の反撃もここまで。80分に豊川のスルーパスに飛び出した柴崎が冷静に蹴りこみ、4点目を奪った。
終盤には2ゴール1アシストの赤崎に替えてこれまで出場機会のほとんどなかった杉本を投入した鹿島は余裕をもって試合終了を迎えた。
この試合に敗れたC大阪は2006年以来のJ2降格が決定。今季開幕前にはフォルランらを獲得して優勝候補の1つと見られていたクラブがまさかの降格となってしまった。
【了】