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アギーレ監督、告訴へ。有罪ならW杯での指揮は不可能?

text by 編集部 photo by Getty Images

アギーレ監督、告訴へ。有罪ならW杯での指揮は不可能?
八百長疑惑のかかるハビエル・アギーレ監督【写真:Getty Images】

 日本代表のハビエル・アギーレ監督が、八百長疑惑で2日までに反買収委員会によってバレンシア裁判所に告訴される方針だという。スペイン紙『マルカ』が28日に伝えている。

 2011年、リーガ残留争い中のサラゴサの監督を務めていたアギーレ監督は、同年5月21日に2-1で勝利したリーグ最終節レバンテ戦の八百長疑惑に関与している疑いがかかっている。

 スペイン反組織犯罪対策検事局(日本での特捜部)は、アギーレ監督を含む当時のサラゴサの選手9人が当時クラブの会長を務めていた、アガピト・イグレシアス氏から一人当たり8万ユーロ(約1120万円)の“ボーナス”を受け取っていたと発表し、その額がレバンテに渡ったと踏んでいる。

 告訴されるのはアギーレ監督を含む関係者33人。告訴が成立すれば、同監督や当時サラゴサに所属していたマンチェスター・ユナイテッドのアンデル・エレーラは裁判所に出頭する義務がある。

 アジアカップを1月に控えているアギーレ監督だが、もし告訴となればメンバー選考のための欧州視察への影響は必至。代表合宿へ参加できないことも考えられ、最悪の場合、日本代表はアジアカップを指揮官不在で戦わなければならない可能性もある。

 また同紙によれば、仮に有罪判決が出ても、1~4年の懲役が科される可能性は極めて低いと断言している。しかし、1~6年の謹慎処分から免れるのは困難だと報じている。

 つまり有罪となれば、アギーレ監督は2018年のロシアW杯で指揮を執れない可能性がある。最短の1年となっても、日本代表強化にとって貴重な1年を監督不在で過ごさなければならない。日本サッカー協会にとっても大きな決断を迫られるだろう。今後の裁判の進行に注目だ。

【了】

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