ポルトで構想外になっているロランド【写真:Getty Images】
アンドレア・バルザーリ、ルカ・マッローネ、マルティン・カセレスといった選手たちが負傷で起用できず、CB不足に悩んでいるユベントスは冬の移籍市場でどのような動きを見せるのだろうか。
セリエA王者の獲得候補について、イタリアの新聞『トゥットスポルト』が27日付で報じている。
今冬にユベントスの獲得候補筆頭となっているのはポルトに所属するロランドだ。ポルトガル代表でもある巨漢DFは、かつてインテルやナポリでプレーしていたため、イタリアサッカーへの順応に長い時間を必要としない。
また、従来の3バックから4バックへと移行を進めるマッシミリアーノ・アッレグリ監督にとって、どちらのシステムにも対応できるCBは貴重だ。
昨季限りでインテルへのローン契約を終了し、記録上はポルトへ復帰したことになっているが、クラブ公式サイトの選手紹介に名前はなく、Bチームにすら入っていない。当然今季は1試合も出場しておらず、完全に構想外の状態。
このような現状にも関わらずロランドはクラブとの契約を2年以上残しているため、完全移籍の場合は高額な移籍金が必要となる。古巣インテルも獲得を狙っており、不安要素を抱えるベテランDFにいくら支払えるかで移籍先も決まりそうだ。
さらにユベントスはロランド獲得失敗に備えた「プランB」も考慮していると『カルチョメルカート.com』は伝えている。
プレミアリーグで出場機会を失ったマティヤ・ナスタシッチとヴラド・キリケシュ、フィオレンティーナで主力に定着したステファン・サビッチ、そしてバーゼルで急成長を遂げているファビアン・シェアが候補に挙がっているとのこと。彼らはいずれも若く、将来性のあるCBだ。
今冬ユベントスは誰を獲得するのだろうか。若手かベテランか。即戦力か未来への投資か。その決断は1月に明らかとなる。
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