チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第5節でアーセナルと対戦して0-2で今季CL初黒星を喫したボルシア・ドルトムント。敗戦後もサポーター達は、非難もせず声援を送り続けた。28日のドイツ紙『ビルド』は、その優しさも時には危険な場合があるという見解を示している。
リーグ戦では16位と低迷し、連勝していたCLでもアーセナルになすすべなく敗れたドルトムント。イングランドまで駆けつけたサポーターたちは、リーグ戦同様に最後まで声援を送り続け、試合後も選手たちを激励した。
危機的状況にあるチームに対し、批判もせず声援を送り続けることは、賞賛に値する行為であることは間違いない。
しかし、同紙はその行為に対して、チームを振りたたせ、この状況を脱するために他の反応があってもおかしくないと疑問を呈している。
選手たちも批判を覚悟しており、DFマッツ・フンメルスは「批判されても誰も文句は言えない」と、自分たちの状況を理解。MFセバスティアン・ケールも「今は批判はないが、出たとしても受け入れなければいけない」と、明かしている。
それにも関わらず、批判が出ないサポーターにミヒャエル・ゾルクSD(スポーツディレクター)は「過去4年間で我々は、多くの成果を与えてきた。おそらくそれが一つだろう」と、これまでの実績から来ているのだと予想。
だが、同SDは「この状況はまだ経験したことがない」と、驚きを隠せない様子でいる。
同紙は、サポーターの優しさが問題になる場合もあると述べてるが、信じてくれているサポーターのために、ドルトムントは一刻も早くこの負の連鎖から抜け出すことが必要だ。
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