香川投入も効果はあまりなく…
先制の場面だけでなく、8分にもギンターはサノゴに裏を取られて抜け出されている。また10分には、自陣右サイドのラムジーから前方のギンターの後方のスペースへボールが送られる。サンチェスとの1対1を強いられたギンターは、かろうじてこれをクリアした。いわゆるウィーク・ポイントを攻めることで、アーセナルはドルトムントに脅威を与え続けた。
そして57分には、ドルトムントのお株を奪うようなプレッシングから、中央で受けたカソルラが左サイドのサンチェスへパスを送る。サンチェスがピシュチェクを交わして、ボックスの手前からゴールにねじ込んだ。2-0。
ドルトムントは61分、インモービレに代わって香川、オーバメヤンに代わってラモスと2人同時交代を行う。それでも状況の抜本的な改善には至らない。スコアを2-0としたアーセナルは、より深く引いて構え続けた。77分にはグロスクロイツに代わってヨイッチを投入するが、結局ドルトムントはアーセナルを崩すことが出来なかった。
試合後ギンターは次のように語った。
「僕達にとって全く良い試合ではなかった。僕達はゴールチャンスをほとんど勝ち取ることが出来なかった。先週僕達はわずかに前進して、ロンドンでは後退だよ」
CLに限ってみれば、ドルトムントは既にグループ突破を決めている。また最終戦のアンデルレヒト戦において引き分け以上の結果で、グループ首位通過も決まる。
しかし好調だったCLで初の黒星となったことも事実である。国内リーグ戦も含めて考えれば、気を抜けない状況は続いていく。
【了】
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