ハマらなかったゲーゲン・プレッシング
第1戦とは打って変わって、ゲーゲン・プレッシングは不発に終わった。
2014年11月26日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループD第5戦、ドルトムントはアウェイでアーセナルと戦う。
ドルトムントの先発メンバーは次のとおり。布陣は4-2-3-1である。
【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBスボティッチ、左CBギンター、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにベンダーとギュンドアン、2列目は右からオーバメヤン、ムヒタリヤン、グロスクロイツ、【FW】インモービレ。香川真司はベンチからのスタートとなった。
9月のホームではプレッシング・スタイルが見事にハマってアーセナルに2-0で快勝したドルトムントだったが、アウェイでは良いところは無いに等しかった。結果、ホームに迎えたかつてのアーセナルのように、0-2で敗れることとなってしまう。ゲーゲン・プレッシングが、全くと言っていい程ハマらなかった。
この試合でアーセナルがドルトムントに対して勝利を収めることに繋がった要因は、主に3つある。
1つ目は、アーセナルがまず引いて構えたことだ。今季のブンデスリーガでドルトムントが引いて構える相手に対して手を焼いて、何度もゲームを落としていることは既に見慣れた光景となっている。
ここに来てアーセナルも研究してきたのか、まず引いて構えてから、カウンターという手段を取ってきた。ドルトムントに対してボールを持つということは、好き好んでゲーゲン・プレッシングの餌食になりに行くということである。まず主導権を放棄することが、プレスへの対策になる。