自身への非難と混乱のシーズンに対処を
ウルグアイ人ストライカーは、7ゴールを挙げて未だチームのトップスコアラーである。しかし、負傷していない(そのようには見えない)にも関わらず、なぜ彼はプレーしていないのだろうか?
それは大熊監督のみが答えられるものであり、責任を取るべき質問だ(フォルランの名前は、3月には声高に叫ばれ、現在ではひそひそ声で囁かれるまでに落ちてしまった)。
もちろん、大熊監督を採用したのは岡野社長だ(ポポヴィッチもペッツァイオリも)。だからこそ、辞任ではなく自身への非難と混乱のシーズンに対処することを考えなければならない。
J1において、1ステージ制のフォーマットとなって以降のチャンピオンクラブを見てみよう。
ガンバ大阪(2005)、浦和レッズ(2006)、鹿島アントラーズ(2007-09)、名古屋グランパス(2010)、柏レイソル(2011)、サンフレッチェ広島(2012-13)
すべてのクラブが1人の指揮官にチームを作り上げるために継続した時間を与え、最終的に正当な結果を手にした(唯一の例外はサンフレッチェの森保一監督だが、彼は前任者ミハイロ・ペトロヴィッチの下でコーチとして働いていた)。
対してセレッソは、パニックを起こした挙句に“間違った男”を指名したと考えて、即解任。その後、再びパニックを起こした末に若いコーチに後を託した。
彼らは、過去6シーズンと同じ数の監督をたった1シーズンで雇用したのだ。
今季は、チーム発足からの20年で初めてタイトルが期待されたシーズンだった。しかし、失敗に転ぶ危険性は十分にあったことも事実だ。
柿谷曜一朗の売却と山口蛍の負傷は低迷の最たる要因だろう(彼らはクラブにとって最高のクオリティを持つ2選手だ)。
この失敗から学ぶことが出来るのは、クラブ全体はもちろん、岡野社長自身だ。にも関わらず、その当事者が退き、何も知らない新社長が同じ間違いを繰り返さない保証はあるのだろうか?
【了】
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