今季限りで名古屋を退団する玉田圭司【写真:Getty Images】
名古屋グランパスは25日、今季限りで契約満了となる元日本代表の玉田圭司と来季の契約を更新せず退団となることを発表した。
2006年に柏レイソルから名古屋に加入した玉田は、同年のドイツW杯と南アフリカW杯の2大会に日本代表として出場。2010年には楢崎正剛やケネディらとともに名古屋のリーグ初優勝に大きく貢献した。
豊かなスピードと優れたアジリティを生かしたドリブル突破と高い得点力を武器に日本代表として72試合に出場して16得点。Jリーグでは25日現在で通算341試合に出場して96得点を記録している。
先に発表されていた中村直志の現役引退やケネディの退団とともに、長くチームを支えたベテランの退団はサポーターにとって辛いようで、インターネット上では「一番好きな選手だったのに…」、「まだやれるのに…」と別れを惜しむ声が多く見られた。
退団の発表直後にブログを更新した玉田は、今日行われたクラブとの話し合いの中で「若手で行きたいという方針」を伝えられたそうで、「 “ 自分は名古屋で現役を終えるのかな。” と思ったりもしましたが、自分の描いていた状況とは違ってしまい、とても残念に思います」と名古屋への思いをつづった。
しかし、「まだまだ、僕のサッカーへの情熱は変わっていません」と現役続行の意思を示している。
今季は16試合無得点と力を発揮できていないが、2010年のリーグ優勝を決定づけるゴールなど、大舞台での勝負強さや元代表としての豊富な経験はチームにとって貴重な戦力になることは間違いない。百戦錬磨のベテランの去就に注目が集まりそうだ。
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