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セリエA 10年前

アッレグリのユベントスは「本物」か? 国内では圧倒もCLで暗い影。欧州での奮起が証明の鍵

text by チェーザレ・ポレンギ photo by Getty Images

負傷者と新戦力

 もう一人、良い意味での驚きとなったのはペレイラである。ウディネーゼのスカウトがまたしても当たりを引き当て、今年の夏にユベントスに加入した選手だ。

 彼が休むことなく動き続け、戦術的インテリジェンスも発揮したことで、アッレグリのチームは中心選手の一人であるアルトゥーロ・ビダルの貢献を欠いた数週間を見事に乗り切ることができた。

 実際のところ、ユベントスはセリエAで結果を出し続けているが、負傷者が相次ぐ中でそれだけの結果を残してきたことも忘れてはならない。

 ビダルの状態が不安定であることに加えて、モラタとピルロもシーズン最初の数週間に欠場を強いられていた。カセレスとロムロはそれぞれ2回ずつ負傷し、センターバックのオグボンナ、マッローネ、バルザーリの3人も同様の状態だった。

 DF陣に関していえば、アッレグリは最近の2試合で19歳のフェデリコ・マッティエッロにまで数分の出場機会を与えており、彼はさっそく好印象を感じさせた。同じく19歳のフランス人キングスレー・コマンとともに、今後を楽しみにすることができそうだ。

 シーズンはまだ3分の1も終わってはいないが、アッレグリのチームがコンテの率いたチーム以上に良くなる可能性が十分にあることははっきりと見て取れる。勝ち点で上回るわけではなくとも、少なくとも観客を楽しませるという点においては。

【次ページ】CLの暗い影
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