ポール・ポグバらの活躍
イタリア人ジャーナリストのルイジ・ガルランドは、ポール・ポグバを「バレリーナのような優雅な足を持つNBA選手」と評している。今までよりもう一段上のレベルへと達し、いよいよ世界最高の選手の一人になるのではないかという確かな兆しを見せてきた。
クリスティアーノ・ロナウドほどの破壊力があるわけではないし、イニエスタほど安定しているわけでもないだろう。だが、前世代までの大半のトッププレーヤーとは異なり、ポグバはピッチ上のあらゆる場所であらゆる仕事をすることができる。
ラツィオ戦の1点目の場面では、相手がFKを蹴る場面で、ポグバはユベントスのエリア内を守っていた選手の一人だった。そのほんの数秒後には、70メートルを駆け抜けてピッチの反対側に達し、テベスのラストパスを見事にコントロールしてチームの先制点を記録してみせた。
そのテベスはといえば、攻撃の2列目に位置する新たなポジションが彼の最高のプレーを引き出している。ジョレンテが毎試合のように地味な「汚れ役」を演じ、チームメートたちのためにスペースを生み出しているおかげでもある。
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