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セリエA 10年前

アッレグリのユベントスは「本物」か? 国内では圧倒もCLで暗い影。欧州での奮起が証明の鍵

コンテ監督がシーズン直前に電撃退任したユベントス。後を継いだアッレグリ監督は序盤こそ苦しんだものの、独自色を打ち出して向上。しかし、本当の強さを証明するためにはCLで奮起が求められる。

text by チェーザレ・ポレンギ photo by Getty Images

新生ユベントス?

 2013-14シーズンにアントニオ・コンテのユベントスが勢いに乗り、その後あらゆる記録を更新するに至るまでは、大きな痛みを伴う敗戦(フィレンツェでの4-2)が必要だった。同様に、アッレグリのユベントスも第9節ジェノア戦での不運な敗戦からギアを上げたように感じられる。

 その試合と、チャンピオンズリーグ(CL)での低調な戦いぶり(それまで3試合で勝ち点3)が、アッレグリがついに今季のユーベに自分自身のアイディアを導入することへと繋がった。最終ラインを4バックに変更し、中盤をよりダイナミックなものとしたことだ。

 フォーメーションの変更が何人かの主力選手たちのパフォーマンス向上を引き出したのか、あるいはその逆なのかを判断するのは難しいが、今のユベントスが以前よりはるかに気持ちの乗った姿を見せていることは間違いない。

 CL第4節のホームでのオリンピアコス戦で激闘の末に勝利を手にしただけでなく、セリエAではここ3試合でエンポリ、パルマ、ラツィオを圧倒。3試合で12ゴールを奪う一方で、1失点も許していない。

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