「パッツィーニを出したほうがよかった」
一方、コリエレ・デッロ・スポルトのフリオ・フェデーレ記者は、内容自体にも辛口だった。
「最終的には双方、“負けの恐怖”が支配したと思う。マンチーニは監督就任直後で負けは何より許されないし、インザーギはダービー初采配。結局のところこのドローは、双方にとって無意味なものとなった。
特にミランにとっては、勝てば5位に上がったのだがね。それにしても5試合で4分1敗、パッとしないチーム状態であることは否定できないね」
そのミランだが、前節のサンプドリア戦は本田がトーレスと変えられ、今回はトーレスが不発で本田が登場してきた。フェデーレ記者は、両者の状態についてこう語る。
「トーレスはずっと本調子でないのは明らかだ。本田は、その前の2試合(パレルモ戦、サンプドリア戦)で疲労を訴えパフォーマンスが落ち、今回も日本代表でホンジュラス戦とオーストラリア戦を戦い疲れて帰ってきていた。
その結果、今日もどうだったかは明らかだ。今日に関しては意味のない交代。パッツィーニを出したほうがよかっただろう」
最後に長友のパフォーマンスについても、フェデーレ記者はやや厳し目な評価をしていた。
「前半はデ・シーリオにやられ気味だったが、後半は持ち直していた。もっとも彼も不安定なチーム状態に左右されている選手だ。チーム全体が良い時は良いが、そうでなければカリアリ戦のように重大なミスに絡む。チームの復調に合わせて良くなればいいが」
【了】
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