バロンドールはどっち? 恒例の論争がスタート
リーグ戦では、またダブルゴールをマークし、開幕から3ヶ月、たった11試合で既に20得点を決めているのだ。このリズムで進めば、シーズン末には60ゴールを超える計算になる。
今季のロナウドの1試合平均は、1.8ゴール。この平均値を超えるのは、2011-12年に年間50ゴールを決めたメッシの1試合平均1.61ゴールのみだ。
今世紀の天才ストライカー2人が、スペインリーグで同時代にプレーしているのは、まさに奇跡的な出来事だ。ロナウドにしろ、メッシにしろ、それぞれが希有の才能を持っている選手であることに違いはないが、ライバルという存在があってこそ、両者はいやでも切磋琢磨し、記録を伸ばし続ける結果となるのだろう。
この時期の常で、今年もバロンドール受賞の話題に火花が散り始めた。ロナウド派、メッシ派が、それぞれ、自身がひいきとする選手の側に立ち、擁護するのだ。
近年、個人的には、最多得点王の選手が常にバロンドールを獲得する風潮に、これではゴールデンシューとバロンドールの違いがないのでは、と疑問を抱くことも多いのだが、ロナウドを見ていると、バロンドール制覇が彼の原動力の一つになっていることは明らかであり、そのおかげで、私達はスペクタクルなゲームが楽しめるのだから、それも、一つの楽しみ方かもしれないと思わされたりもする。
ロナウドのマンチェスター・ユナイテッドの復帰やら、リオネル・メッシがバルサでキャリアを終えない可能性が出てきたなど周囲はかしましいが、トップチームでデビューしてから、メッシは10年、ロナウドは12年が経過しているのだ。そろそろ、リセットを考えてもおかしくはないかだろう。
それまで、この天才の共演を堪能させてもらうとしよう。
【了】
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